初Vで野球母国の面目躍如、米名将「素晴らしきアメリカを取り戻したかった」

決勝でプエルトリコに圧勝、「ワールドシリーズ制覇とは別の素晴らしさがある」

 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝が22日(日本時間23日)にドジャースタジアムで行われ、米国が8-0でプエルトリコに快勝。準決勝で侍ジャパンを破って初の決勝進出を果たした野球の母国が、悲願の世界一に輝いた。先発のマーカス・ストローマン投手(ブルージェイズ)が6回まで無安打に抑えるなど、7回途中1安打無失点の快投。救援陣も無失点リレーを見せ、打線も8得点を奪う完勝だった。

 4大会目にして初の世界に輝き、野球の母国の面目躍如。マーリンズでワールドシリーズ制覇も経験している名将ジム・リーランド監督は試合後に「(優勝は)とてもスペシャルな瞬間だった。ワールドシリーズ制覇とは別の素晴らしさがある。我々が勝者になれたことが本当に嬉しい。素晴らしきアメリカを再び取り戻したかった」と喜びを噛み締めた。

 1次ラウンドでドミニカ共和国に逆転負けを喫したが、2次ラウンドでリベンジして準決勝進出。2次ラウンドで敗れたプエルトリコにも決勝で快勝した。準決勝では過去2回優勝の日本との熱戦を2-1で制し、初の決勝進出を果たしていた。

 準決勝の後には、苦しめられた侍ジャパンの野球、投手陣について「本当に感銘を受けた」と素直に称えていた指揮官。決勝ではストローマンの快投、打線の爆発と投打が噛み合い、7戦全勝だったプエルトリコに快勝。野球の母国がついに世界一の称号を手にした。

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フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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