ロッテ伊東監督、首ひねる西野に不満露わ「ああいう仕草は許されない」

6回3失点に愛のムチ、指揮官「公式戦に向かうには、ほど遠いのではないか」

 開幕ローテ当確と見られたロッテ・西野勇士投手に関し、伊東監督は23日、DeNA戦(横浜)後に一転、白紙ともとれる厳しいコメントを発した。

 6回88球で8安打3失点と結果はまずまずだったが「立ち上がり、思ったようなストレートが投げられなかった。感覚が良くなくて、投げたいフォームで投げられなかった」と西野も言う通り、マウンドで何度も首をひねった。

「初回から首をひねる、ああいう仕草は許されない。ピリッとしたところが見えない。このまま公式戦に向かうには、ほど遠いのではないか」と伊東監督。ドラ1ルーキー・佐々木の開幕ローテに当確を出さなかった22日の試合後、西野に関して(開幕ローテ)は肯定的な表現だった指揮官だが「安心してしまったのかな。反省しています」と話した。

 チーム防御率1点台と、超ハイレベルな投手陣にあって、目線はどうしても高くなりがちで、どうやら愛のムチともとれる発言。3回は白崎にカーブを左前2点適時打とされ、3回までに3失点したが、4回からフォームの間の取り方などを修正した。5回までの予定を6回まで志願の続投。下位ではあるが、戸柱、乙坂と速球で打ち取り、リズム良く3者凡退でマウンドを降りた。

「4回からはしっかりコースに変化球も投げられた。自分でやりたいこと、やれることをゲームでしっかりやりたい」と西野。英二投手コーチも「5、6回は自分のボールを投げられたと言っている。(いい感覚を取り戻して)6回は自分で行くとマウンドに上がった。そこを評価したい。(開幕ローテの)考えは変わっていない。(肘の負担を考慮して、間隔を空けて)月に3、4回先発してもらえれば」と評価は変わっていない。

 伊東監督の不満を吹き飛ばす答えは、公式戦の先発マウンドにしかない。

【了】

細野能功●文 text by Yoshinori Hosono

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