たかが143分の1、しかし開幕戦はシーズン成績を占う重要ポイントでもある
セ・リーグは…
〇セ・リーグ
圧倒的に強いチームはないが、巨人とヤクルトが強い。巨人は5連勝。最近上昇ムードの広島が3連敗。ここ10年でも3勝6敗1分と、開幕戦にはからきし弱い。
だから、開幕戦がダメだからシーズンもダメと断定することはできないが、最近の中日、数年前のDeNA、20年前の阪神のように、下位に低迷する「暗黒時代」のチームは、開幕戦でもふがいなく負けることが多いのだ。阪神は毎年この季節、センバツ高校野球に本拠地甲子園を明け渡す。だから開幕戦に弱いと言われた。しかし、最近は京セラドームにも慣れたのか、勝ち星が増えている。
1998年から2016年の19年間、両リーグ最下位チームの開幕戦勝率は、12勝25敗1分の勝率.324、やはり幸先が悪い。
もちろん、開幕黒星で大げさに落ち込むことはないが、戦力、負け方などをよくチェックして、手を打つべき部分は速めに対応するのが良いのだろう。
【了】
広尾晃●文 text by Koh Hiroo