初開幕投手ダルビッシュ、制球苦しむも屈せず 地元紙「窮地での投球は朗報」

追い上げられながらも追い越されず粘投、5回無死満塁を無失点で乗り切る

 自身初メジャー開幕投手を任されたレンジャーズのダルビッシュ有投手が3日(日本時間4日)、本拠地でのインディアンス戦に先発したが白星は飾れなかった。1点リードの7回途中に降板したが、チームは8回に追いつかれ、勝敗はつかず。6回1/3を投げて4安打4奪三振4失点(自責4)。今季初マウンドで制球を乱し、5四球2暴投を記録したが、地元メディアは「窮地での投球が朗報」と評価している。試合は5-8で逆転負けした。

 ダルビッシュの記念すべき開幕初マウンドは、98球を投げてストライクは56球に終わった。味方打線の奮起で5点の援護をもらった右腕は、勝利投手の権利を持ったまま降板したが、その直前には2暴投で1点を献上。珍しく制球を乱した。

 地元紙「ダラス・モーニングニュース」では、レンジャーズの開幕戦の模様を速報で伝えた。「ローテーション・レポート」という項目で、開幕投手ダルビッシュのピッチングを振り返っている。記事では、味方打線が得点した直後に2度失点したことに触れ、「リードをすぐさま浪費してしまった」と指摘。だが、この日最大のピンチだった5回無死満塁を無失点に切り抜けたことを高評価。制球に苦しみながらも逆転されずに踏ん張った事実に触れ、「窮地での投球が朗報だった」と光明を見出した。

 追い上げられながらも追い越されなかった右腕のパフォーマンス。白星こそ逃したものの、この日の粘投は次回登板につながるに違いない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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