乱調から快投へ 中6日で修正能力見せた広島・岡田 9回途中1失点で1勝目

今季初先発1日・阪神戦は4回で7四死球、自己ワーストタイ6失点と乱調

 広島の岡田明丈投手が8日、本拠地でのヤクルト戦で8回1/3、5安打1失点の快投で、今季初勝利を挙げた。

 初回は1死から大引に中前ヒットを打たれたが、山田を150キロで右飛、バレンティンはこの日最速タイとなる152キロのストレートで空振り三振に仕留めた。

 2、3回も安打こそ打たれたが、後続を断って無失点とすると、4回以降には圧巻のピッチングを見せた。直球、スライダー、カーブを効果的に使い、尻上がりに調子を上げた岡田は7回まで4イニングで無安打投球。5回に2つの四球を与えた以外は、打者3人で危なげなく打ち取っていった。

 8回は2死一、二塁で打者バレンティンのピンチ。フルカウントからの6球目、低めのスライダーを振らせて三振に斬ると、マウンド上でガッツポーズを繰り出した。

 自身初の完封が目前に見えた9回、1死から畠山に左中間への二塁打を打たれ、続く中村へ四球を出したところで147球で降板。後を託したジャクソンが1死満塁とした後、代打・鵜久森に左翼へタイムリーを運ばれ、1失点こそついたが堂々たる内容だった。

 前夜は今年のドラ1加藤拓也投手が9回1死までノーヒットノーランの好投で、プロ初登板初勝利を手にした。岡田は2015年のドラフト1位。先輩として負けてはいられない意地を見せた。

 1年目は4勝(3敗)に終わったが、潜在能力を随所に見せていた右腕。2年目の今季は「ポスト黒田」として飛躍が期待されていたが、初登板だった1日の阪神戦は4回で7四球を与え、自己ワーストタイの6失点と大乱調だった。中6日で迎えたこの日、高い修正能力を見せた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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