ロッテ今季初5連敗にも光明 伊東監督「半歩前進」

エース涌井が踏ん張れず、オリックスに惜敗

 22日のオリックス戦に3-4と1点差で競り負け、今季初の5連敗となったロッテ。それでも伊東監督は試合後、「半歩ぐらい前進したかな」と振り返った。

 2回、四球で出塁した41歳の福浦が細谷の右前打で三塁へ激走。「フク(福浦)の走塁に刺激を受けた」とダフィーがオリックスの先発・西から左前へ先制適時打を放ち、チームのゼロ行進を25イニングで止めた。

 田村の右犠飛で2点目を加え、マウンドにはエースの涌井と明るい材料は揃っていた。しかし4回2死一、二塁で9番・若月に147キロの直球を狙い打たれる三塁打を浴び、同点に追いつかれる。

 それでもパラデスの2軍落ちに刺激を受けたか、4回にダフィーがフェンス直撃の右越え三塁打、田村の2打席連続犠飛で再び先手を取った。だが6回、涌井がT-岡田に右翼席へ同点6号ソロを被弾とエースで守り切れない。結局7回、小谷野に中前へ決勝タイムリー。7回途中131球9安打4失点で降板した涌井は「連敗を止められずにすいません」と言うしかなかった。

「ここという時の配球が、同じパターンでやられている。研究を含めて甘いですね。こういう展開だからこそ、抑えなきゃいけないがモロい」と指揮官もエースには厳しかった。試合後はまた若手を中心に室内での打ち込みを行ったが、「少しは明るい光が見えた」と伊東監督。その表情にもちょっぴり明るさが戻ってきた。

【了】

細野能功●文 text by Yoshinori Hosono

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