楽天・梨田監督が完投勝利の美馬に感謝「ブルペンを休ませることが出来た」

今季11度目の2桁安打でホークスに圧勝

 楽天が敵地でソフトバンクを圧倒した。22日のソフトバンク戦(ヤフオクD)。今季最多となる5本塁打が飛び出すなど、今季11度目の2桁安打となる15安打11得点で圧勝し、梨田昌孝監督は「たまにはこういう勝ち方もしないとね」を頬を緩めた。

 初回、先頭の茂木の左中間を破る二塁打を皮切りに、ペゲーロの内野安打とウィーラーの四球で無死満塁とすると、アマダーの三ゴロ併殺打の間に1点を先制。さらに、2死二塁から銀次の中前への適時二塁打、今江の左前適時打で2点を追加し、指揮官は「初回無死満塁で併殺打で1点で途絶えたと思ったけど、銀次と今江がよく打ってくれた」とした。

 3回にはアマダーの2号ソロ、4回には嶋が今季1号となるソロ、ペゲーロがリーグトップ独走の7号ソロを放って、序盤に大量リードを奪った。6回、松井にNPB通算200号となるソロが飛び出し、7回には島内にもソロ本塁打。一発攻勢でリードを着実に広げていった。

 投げては先発の美馬が味方の援護にも守られて9回2失点。133球を投げ、今季チーム初完投で3勝目を挙げた。19日の西武戦(メットライフ)、21日のソフトバンク戦(ヤフオクD)と2試合連続の延長12回サヨナラ負けを喫し、リリーフ陣に負担をかけていただけに、梨田監督は「打線の援護に助けられて完投してくれたから、ブルペンを休ませることが出来た」と右腕に感謝した。

 連敗を2で止めた指揮官。「9点差か。もうちょっと早く2点くらい取ってくれたら、(昨日と)2試合とも勝てたのにね」と舌も滑らかだった。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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