唐川が首を振ったのは1度だけ―ロッテ4年目捕手が連敗ストップに貢献

2シーズンぶりヒットも記録、伊東監督「バッテリーの勝利」

 ロッテの4年目捕手・吉田裕太が連敗ストップに貢献した。

 23日のオリックス戦で田村に代わって今季初めてスタメンマスクをかぶり、唐川をストレート中心の配球で好リード。3回無死二塁でオリックスのルーキー山岡のスライダーをとらえた左前打は2015年10月2日の楽天戦以来、2シーズンぶりの安打になった。

 送りバントを失敗して2ストライクと追い込まれた後のヒットだけに、必死だったようで「やっと(ヒットが)出たと思いました。結果を気にせず、やるべきことをやろうと(みんなで)話していたが、チーム一丸の勝利です」と吉田。唐川との呼吸もぴったりで、吉田のサインに唐川が首を振ったのは、8回2死二塁で2番西野を迎えた場面だけだった。

 唐川とはよく食事を共にする間柄で、考えていることもお互いによくわかっている。「今日はバッテリーの勝利」と伊東監督。唐川と2人でお立ち台に立った吉田は「イチ、ニイ、サン、ヨシダー」と絶叫してチームの沈滞ムードを吹き飛ばしていた。

【了】

細野能功●文 text by Yoshinori Hosono

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