“歴史的貧打”に苦しむロッテ 伊東監督「我慢といっても人がいない」
楽天に競り負けたロッテ
ロッテの貧打は歴史的になった。25日、東京ドームで行われた首位・楽天戦で2-4と敗戦。9回は松井裕樹に細谷、ダフィー、鈴木のクリーンアップが3者連続三振に切って取られた。
先発西野が初回、2回と1点ずつ先制されたが、大嶺翔が3回、辛島から「久しぶりに自分のスイングができた」と3年ぶりのアーチをマーク。再び2点差とされて迎えた8回は球界野手最年長の井口がバットを折りながら執念の左前打で出塁。2死から代打・伊志嶺が内野安打で繋ぎ、ハーマンのボークと暴投で再び1点差に迫った。
しかしプロ入り初登板の酒居が8回裏、2死から嶋に4点目のソロアーチを浴びた。「無駄な失点が多かった。初回、2回に点を取られると、今の状態では追っかけるのが厳しい。接戦のように見えるが、真ん中(クリーンアップ)が打ててない」と伊東監督。3、4、5番のヒットは2回の鈴木の二塁打1本だけだった。11三振を奪われ、安打は4本。チーム打率は1割8分8厘からさらに下げて、1割8分5厘。開幕20試合でチーム打率が1割台は1967年の南海ホークス以来50年ぶりという。
「我慢といっても(打てる)人がいない。打順を変えるぐらいで、日替わりでやっていくしかない。今いる選手を使っていくしかない」と伊東監督も前を向くしかなかった。
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細野能功●文 text by Yoshinori Hosono