日ハム栗山監督、12年ぶり10連敗に「こっちの責任」も…「前に進んでいる」

初回4失点で打線も拙攻、56歳誕生日飾れず「勝たないといけない、それだけなんだけど」

 日本ハムは悪夢の10連敗を喫した。26日のソフトバンク戦(ヤフオクD)。初回に奪われた4点が最後まで響き、1-4で完敗した。05年5月28日のヤクルト戦(札幌円山)から6月11日の阪神戦(甲子園)で喫した11連敗(2分け挟む)以来、12年ぶりの10連敗。56歳の誕生日に苦渋をなめた栗山英樹監督は「みんな一生懸命やっている。それを形にしてやれないのは、こっちの責任だから」と表情を曇らせた。

 いきなり劣勢に立たされた。初回に今季2度目の先発となった村田が乱れた。1死から今宮に今季1号の先制ソロを浴びると、内川に左前適時打、デスパイネには3号2ランを浴びて、一挙4失点。痛すぎるビハインドを背負った。

 打線も空回りした。2回先頭の中田が復帰後初安打となる右翼フェンス直撃の安打で出塁するも、この日5番で起用された田中賢が空振り三振、レアードは捕邪飛、石井一も空振り三振。4回も、先頭の近藤が中前安打で出塁したが、中田が中飛、田中賢は最悪の二ゴロ併殺打に倒れた。

 5回には先頭のレアードが左前安打、清水が四球を選び1死一、二塁とこの日初めて二塁へ走者が進んだが、中島卓の三直で二走レアードが戻れず、これも併殺。7回2死からレアードが4号ソロを放ったが、得点はこれだけ。東浜、岩嵜、サファテのリレーをつかまえることが出来なかった。

 4月13日のソフトバンク戦(札幌D)から白星に見放されている日本ハム。「試合前にも言った通り、勝たないといけない、それだけなんだけど。勢いをつけるために、やるべきことが出来ているかどうか。こっちは信じている。必ず前に進んでいると信じている。一生懸命、必死にできることをやり続けるしかない」と栗山監督。暗いトンネルの出口はどこにあるのか。昨季の日本一が、もがき苦しんでいる。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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