カブス名将、ボストンに凱旋する上原浩治を絶賛 今季の活躍に「疑いない」

早くもマドン監督の心を掴んだ上原、「彼は1年中好投してくれる」

 カブスの上原浩治投手が、28日(日本時間29日)からのレッドソックスとの3連戦で昨季まで4シーズン活躍した古巣の本拠地フェンウェイ・パークに移籍後初めて凱旋する。カブスでセットアッパーを務める42歳のベテランは今季10試合に登板し、1敗2ホールド、防御率2.08と新天地で早くも存在感を発揮。昨季、名門球団を108年ぶりのワールドシリーズ制覇に導いたジョー・マドン監督は、右腕健在の理由を地元紙「ボストン・グローブ」に明かしている。

 上原は今季、世界一球団で守護神デービスにつなぐセットアッパーとして活躍を続けている。メジャー屈指の名将として知られるマドン監督は、そんな日本人右腕についてこう語ったという。

「彼のことが徐々にわかってきた。もしも、酷使しなければ、彼は1年中好投してくれるだろう。自分の頭の中で、このことに疑いはない」

 圧倒的な制球力をベースに、回転数の多い切れ味抜群の直球と魔球スプリットでメジャーの猛者を撫で斬りにする上原を、指揮官は今季1度しか連投させていない。その試合(16日・パイレーツ戦)では、1点リードで8回に登板しながら1死も取れずに2失点し、今季初黒星を喫していた。これが上原にとって今季唯一の失点試合だった。

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