前田健太、昨年7月以来のHQS達成で2勝目 ローテ落ち危機で7回2失点快投

今季最長の7回101球を投げきる快投、開幕4試合で不調もようやく本領発揮

 ドジャースの前田健太投手は28日(日本時間29日)、本拠地でのフィリーズ戦で今季最長の7回を投げて5安打2失点8奪三振と好投し、2勝目(2敗)を挙げた。3回に2点を先制されるも、その後は追加点を許さず。打線が着実に得点を奪い、逆転に成功した。前田は3点のリードを守り降板。今季初のクオリティー・スタート(6回以上を投げて自責3以内)、昨年7月10日以来のハイ・クオリティー・スタート(7回以上を投げて自責2以内)を達成した。救援陣もリードを守り、5-3で勝利。前田に4月9日のロッキーズ戦以来3試合ぶりの白星がついた。

 前田は初回、2回と3者凡退の好スタート。しかし、0-0で迎えた3回に四球とヒットで2死一、三塁とされ、ガルビスにはライト線へのヒットを浴びた。ヘルナンデスが打球処理にもたつく間に2者の生還を許した。

 その裏、ドジャースが相手の暴投で1点を返すと、前田4回1死二塁でアルテール、ジョセフを連続見逃し三振。無失点でピンチを切り抜ける。ドジャースはその裏にヘルナンデスの適時二塁打で同点とした。

 前田は5回、1死でヒットを打たれるも、後続を断って無失点。すると、ドジャース打線はその裏、1死一、三塁の好機で女房役のグランダルが犠飛。勝ち越しに成功した。

 リードをもらった前田は6回、4イニングぶりの3者凡退に抑える。すると、打線が直後の攻撃でターナーのタイムリツーベースで2点追加。前田は7回もマウンドに上がると、先頭アルテールのライナーには素早く反応。投直に仕留める好プレーで自らを助ける。2死からラップに二塁打を浴びたものの、最後はケリーを高めへの直球で空振り三振。雄叫びを上げた。

 前田はここで降板となり、ベンチではチームメートからハイタッチで迎えられた。この日は101球を投げてストライクは65球。防御率6.58。100球以上を投げたのは、昨年9月5日のダイヤモンドバックス戦以来。7回を投げ切ったのは昨年7月10日のパドレス戦以来となった。

 ドジャースは救援陣がリードを守り、5-3で勝利。2連勝とした。前田は開幕から4試合で防御率8.05という不調で、地元メディアからは先発ローテ落ちの可能性も報じられていたが、中5日のマウンドで結果を残した。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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