川崎加入で出場機会減も…ソフトB明石が代打2点打、工藤監督「よく打ってくれた」

試合にケリをつける一打、初球から積極的にいくも「前に飛ばなかった」が…

 打ち合いでの接戦となった4日のソフトバンク-西武。ソフトバンクの1点リードで迎えた8回裏、試合にケリをつける一打を放ったのは代打・明石健志だった。

 7回、ソフトバンクのリードは4点から1点に縮まった。守護神サファテが控えるとはいえ、試合の流れは相手側に傾いていた。8回裏、西武の4番手・シュリッターから中村晃、松田宣浩が連続四球。上林誠知の犠打で1死二、三塁となったところで、代打・明石が告げられた。

 明石は「まっすぐが多かったので真っ直ぐタイミングで」初球から積極的にバットを振ったが、ファールが2球続いた。「思った以上にシュートして前に飛ばなかった」。高めに外れたボールを1球はさんでの4球目、「うまくインコースに来た」という狙いどおりの真っ直ぐを振り抜いた。それが前進守備のセカンドの横を抜ける2点タイムリーとなり、チームは勝利に大きく近づいた。

「(現在の自分の)調子はよくわからないが、タイミングは取れている。それが打ってヒットになるかどうかというところですね」

 試合後の工藤公康監督も「8回の2点が大きかった。明石くんがよく打ってくれた」と殊勲の一打を褒めた。川﨑宗則の合流によって出場機会は減ったが、しっかりと勝負強さをアピールする一打となった。

【了】

藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura

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