値千金決勝弾のホークス上林、工藤監督が認める成長「視野が広がっている」

監督に最高の誕生日プレゼント贈り「おめでとうございます。やりました」

 大ブレーク中のソフトバンク上林誠知外野手が、54歳の誕生日を迎えたソフトバンク工藤監督に最高のバースデープレゼントを届けた。

 0-2と9回まで2点リードされたまま迎えた5日のロッテ戦。デスパイネの同点7号2ランに続き、2死から益田の投じた131キロ、難しいシンカーを右翼席へ叩き込み、決勝の6号アーチとした。敵地で上がったお立ち台で「監督、おめでとうございます。やりました」と大声を張り上げた。

 2日からの西武3連戦(ヤフオクドーム)で逆転満塁弾を含む3本塁打10打点と打ちまくったが、その勢いは止まらない。「ホームランは狙っていなかったが、最高の形になってよかった。とにかく食らいついていこうと。うまくバットに引っかかってくれた」と上林。昨年は期待に応えられず、1軍出場も14試合にとどまった。だが、勢いあるバットで、チームに対ロッテ戦は今季負けなし7連勝、今季最長の5連勝をもたらした。

 好調が止まらない上林は「昨年は苦しいシーズンだったが、何とか前を向いてやってきた。監督、コーチのアドバイスのおかげです」と振り返る。2回の第1打席では、2死からだったが、三塁前へのセーフティバントで出塁。「周りが見えて、視野が広がっている」と工藤監督も成長を認めている。

「ベンチでも1人で(バットの)タイミングを合わせている。日々その積み重ね。打撃コーチも早くから出て指導している。周りに感謝して、日々勉強してほしい」と、指揮官もさらなる成長を期待した。

【了】

細野能功●文 text by Yoshinori Hosono

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY