NPB記録まで「1」…5試合連続2桁奪三振の楽天則本は野茂を追い越すか?

ダルビッシュ、能見は…

○2010年 日本ハム ダルビッシュ有 5試合連続(開幕から)
 3月20日 13(ソフトバンク戦 9回完投自責点3 ●) 開幕戦
 3月27日 11(ロッテ戦 6回自責点1 勝敗付かず)
 4月3日 11(西武戦 8回自責点1 ○)
 4月10日 12(ソフトバンク戦 8回自責点1 ○)
 4月17日 10(西武戦 7回自責点5 ○)

○2014年 阪神 能見篤史 5試合連続(セ・リーグ記録)
 5月16日 11(DeNA戦 8回自責点3 ●)
 5月24日 13(ソフトバンク戦 6回自責点3 ○)
 5月31日 10(日本ハム戦 8回自責点1 勝敗付かず)
 6月6日 10(オリックス戦 7回1/3自責点2 勝敗付かず)
 6月14日 10(西武戦 6回自責点3 ●)

 能見はこの記録中の5月28日に35歳の誕生日を迎えた。30代での記録達成は能見だけ。また交流戦を含む記録も、この1例だけだ。

○2017年 楽天 則本昂大 5試合連続 継続中
 4月19日 10(西武戦 8回自責点3 勝敗付かず)
 4月26日 10(ロッテ戦 7回自責点1 ○)
 5月3日 12(オリックス戦 8日自責点2 ○)
 5月10日 12(ロッテ戦 9回完封 ○)
 5月17日 12(日本ハム戦 7回自責点5 ○)

 期間中負けなしは、この則本による1例だけだ。

 近年は、投手が操る変化球の多様化や球速のアップなどもあって、リーグの奪三振率は上がっている傾向にある。2桁奪三振は珍しい記録ではないが、5試合連続となると1か月以上の期間、好調を維持しなければならない。エース級であっても、それは非常に難しい。

 NPB記録である1991年に野茂が達成した6試合連続は、6回自責点9という大荒れの試合を含んでいた。5月17日の則本も自責点5で7回まで投げて12奪三振を記録。初回に5点を奪われた後、2回以降は完璧に立ち直っての記録達成だった。

 次回先発試合で、則本は野茂のNPB記録に並ぶだろうか。注目したい。

【了】

広尾晃●文 text by Koh Hiroo

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY