数々の球団ベスト記録に迫るダルビッシュ、番記者ツイート「史上最高級」

防御率、9回あたりの奪三振数など4項目で球団史上5傑入り

 16日(日本時間17日)の本拠地フィリーズ戦で今季4勝目、メジャー通算50勝目を飾ったレンジャーズのダルビッシュ有投手。この試合では7回1失点の好投で、5試合連続クオリティスタート(6回以上を投げて自責3以下)を達成。今季開幕から続く安定した投球内容に対して、各方面から称賛の声が寄せられているが、地元紙「ダラス・モーニングニュース」の番記者エバン・グラント記者は、自身のツイッターで「ダルビッシュはレンジャーズ史上最高級だ」と絶賛している。

 フィリーズ戦での好投を受け、グラント記者は数々のデータをツイート。メジャー50勝目を飾った試合でのストライク率は73.68パーセント(95球70ストライク)で、今季ア・リーグ先発投手の中では5位に入る高割合だったことをレポートした。ちなみに、4位には4月27日レッドソックス戦で完封したヤンキース田中将大投手が74.23パーセント(97球72ストライク)でランクインしている。

 球団史上に目を向けると、ダルビッシュの凄さが一層際立つようだ。同記者の報告によれば、今季9試合の先発を終えた時点での9回あたりの奪三振数は通算11.16個で、同球団で最低50試合以上に先発登板した投手の中で歴代1位、通算防御率3.25は歴代2位、投手力を表す指標FIPは3.04で歴代2位、対戦打者の出塁率は.293で歴代4位となっているという。

 歴代4位の対戦打者の出塁率では、ダルビッシュの上をいく3人は、バート・ブレイレブン(.285)、ノーラン・ライアン(.286)、ファーガソン・ジェンキンス(.292)といずれも殿堂入りした名投手。ここでグラント記者は「結論:ダルビッシュはレンジャーズ史上最高級だ」と定義づけた。

 2012年に鳴り物入りでレンジャーズ入りしたダルビッシュは、2015年に右肘靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けたため、約14か月も戦列を離れた。だが、復帰後は、特に今季に入り、安定した活躍を見せている。今季こそは周囲がエースと認める働きを1年間続けられるのか、期待したい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY