楽天・則本、“野茂超え”7戦連続2桁Kの日本新記録「声援で力が湧き出た」

お立ち台で「ありがとうございます」と第一声

 楽天の則本昂大投手が1日の本拠地巨人戦で7試合連続2桁奪三振のプロ野球新記録を打ち立てた。8回に坂本からこの日10個目の三振を奪い、2桁奪三振に到達。この時点で野茂英雄氏が近鉄時代の1991年に記録していた6試合連続を超えた。この日は8回6安打12奪三振2失点と好投。チームを3-2の勝利に導き、自身6連勝でリーグトップの7勝目をマークした。楽天はこれで5連勝となった。

 この日は2回2死満塁の場面で小林から三振を奪うと、そこから5者連続で三振斬り。4回に村田に先制の2ランを浴びたが、その後は得点を許さず、三振を積み上げていった。打線が6回にアマダーの2ラン、岡島のタイムリー三塁打で逆転すると、7回に2つの三振を奪って日本記録に王手。8回先頭の坂本から10個目となる三振を奪い、野茂氏の持つ6戦連続の日本記録を更新した。この回は圧巻の3者連続三振で、8回で12個の三振を奪った。

 9回は守護神・松井裕樹がリードを死守して勝利。お立ち台に立った則本は「ありがとうございます」と第一声。大歓声を受け「うれしいです」と心境を語ると、10個目の三振を奪ったシーンについて「ファンのみなさんの声援で力が湧き出て三振が取れました。ありがとうございます」と話した。

「村田さんにホームランを打たれてすごく悔しかったですけど、そのあとコーチからも踏ん張って辛抱強く投げてくれと言われていた」と則本。「チームが(今季)5連勝してなかったのはわかっていた。何とか5連勝したかった」と、自身の偉業とともにチームの勝利を喜んだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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