ホークス工藤監督、連勝ストップに淡々もゲレーロへの攻め方に苦言

工藤監督「この3試合はゲレーロ1人にやられた感じ」

 ソフトバンクの連勝が4で止まった。好調だった打線が1日の中日戦で相手先発の鈴木の前に6安打に終わり、得点は柳田のソロで挙げた1点のみ。工藤公康監督は「いつもいつも打つわけじゃないからね。この3連戦は勝ち越し出来たので、目標としていることは出来た。打てないこともあります」と淡々と振り返った。

 打線の繋がりを欠いた。4回2死一、二塁ではデスパイネが三飛に倒れ、5回1死一、三塁で甲斐がセーフティースクイズを仕掛けたが、投前に転がり失敗。続く川崎は見逃し三振に倒れた。

 6回1死から柳田に、チーム15試合連続本塁打となる9号ソロが出たが、スタンドが沸いたのはここだけ。「(甲斐のセーフティースクイズは)ビシエドが前に出てくる気配がなかったから、一塁に捕らせれば成功すると。投手に捕られるのは良くない。芝生でもう少し死んでくれたり、もう少し強ければ、1点入った」と、5回の攻撃を指揮官はこう振り返った。

 それよりも工藤監督が問題視したのは、ゲレーロへの攻め方。4回に先発の中田が4戦連発となる13号ソロを浴びると、8回にも1試合2発となる14号ソロを食らった。3連戦で4発を献上し「中田が、というよりも、この3試合はゲレーロ1人にやられた感じがする。ゲレーロには気をつけるようにと話していたけど、今日もやられた」と顔をしかめ「バットがもぐる系の打者だから、ストレート系はファール、空振り、凡打になる。徹底出来るように話はしていきます。他のチームにもこういう打者はいるので」と語った。

 球団記録にあと1試合と迫っていた連続試合2桁安打も、8試合でストップ。首位の楽天が交流戦3連勝を飾り、ゲーム差は4・5に拡大した。「(15試合連続本塁打という)いい部分はいい部分として、悪いところは忘れて、明日また頑張りましょう」と工藤監督は気持ちを切り替え、2日からのDeNA戦(横浜)に視線を向けていた。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY