イチロー代打で適時打 敵地も敬意、米解説者「とてつもない野球選手」

3試合ぶりヒットで今季5打点目、チームの3連勝に貢献

 9日(日本時間10日)の敵地パイレーツ戦に代打で出場し、3試合ぶりのヒットとなるタイムリーを放ったマーリンズのイチロー外野手。代打で出場した際には敵地のPNCパークにも拍手が沸き起こった。この光景に、敵地メディアも「あってしかるべき、とてつもない選手」と賛辞を贈った。

 イチローは3点リードの6回1死二塁で代打で登場。元西武の左腕ルブランからセンター前へ適時打を放った。5月28日以来のタイムリーで今季5打点目。ゴードンのタイムリーで自身も生還を果たし、マーリンズはこの回計3得点。最終的に12-5と大勝し、3連勝を飾った。

 43歳のベテラン外野手はこれでメジャー通算3044安打。歴代24位ロッド・カルー(3053本)まで残り9本とし、打率は.189となった。

 引退後の殿堂入りが確実視されるベテランはこれまでも各地のファンから敬意を表されており、この日代打で登場した際にも敵地の会場から拍手が送られたほど。この光景に、敵地ピッツバーグで試合を中継した「ROOTSスポーツ」の実況は「上品な拍手が起きています」とレポート。解説を務めたメジャー通算103勝のパイレーツOB、スティーブ・ブラス氏も「あってしかるべきです。とてつもない野球選手ですからね」と同調していた。

 また安打を放った後は、MLB公式ツイッターが満面の笑顔を浮かべるイチローと、打撃前のルーティンの画像を紹介し、「クールさがある。そこにはイチローの格好良さがある」と称賛。これにファンからは「本当にクールだ」、「お願いだ、マリナーズに帰ってきて」、「なんてレジェンドだ」、「偉大な選手」などの声が寄せられた。

 メジャー17年目を迎えているベテランはこれでメジャー通算2550試合出場となり、ポール・ウェイナーと並んで歴代46位タイにも浮上。限られた出番の中で4月、5月と打撃成績が低迷する中、6月の月間打率は現時点で.333となっている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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