打順変更奏功、連敗10で止めるも燕・真中監督「振り返っている場合じゃない」

真中監督、終盤詰め寄られ「流れは難しいと感じた」

 坂口、上田の1、2番、山田3番の打線組み換えが初回に機能した。泥沼の連敗中だったヤクルトが11日の敵地ロッテ戦で初回、ルーキー佐々木から一挙7点を奪い、9-6で勝利。連敗を「10」で止めた。

 真中監督は「1つ勝っただけですけど、集中力というか、つないで、つないで後ろに回す意識」と、何としても連敗を止めるというナインの気迫を感じたという。初回、坂口、上田の連続三塁打、山田の中越二塁打の3連続長打に2四球も絡み打者一巡の猛攻。ただ、終盤に反撃を許して7回に2失点、8回にもルーキがつかまり、秋吉まで動員したが4失点。結局、3点差まで詰め寄られ、「連敗中で、流れは難しいと感じた」(真中監督)と冷や冷やの勝利となった。

 交流戦11連敗となれば、2005年の日本ハムに並ぶワーストだったが何とか連敗をストップ。指揮官は「振り返っている場合じゃない。神宮に戻って、本拠地のファンの思いを裏切らない戦いをしたい」と13日からの楽天戦での巻き返しを誓っていた。

【了】 

細野能功●文 text by Yoshinori Hosono

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