ロッテ・チェン、3回4失点で1軍残留微妙に 「チームのリズムを崩した」

伊東監督も「古巣を意識したのか…」、スタンリッジが交流戦明けに昇格か

 ロッテ・チェンの1軍残留が微妙になってきた。14日のDeNA戦で3回59球で被安打6の4失点。チームは2-5で敗れ、左腕は3敗目(1勝)を喫した。

「調子自体は悪くなかったが、立ち上がり、いきなり簡単に失点してしまい、チームのリズムを崩してしまった」

 勝てば交流戦勝率5割だったが、いきなり試合を壊した。先頭桑原に144キロの速球を左翼線二塁打を浴びると、田中浩にはカーブを右翼線ギリギリへの右前先制タイムリーとされる。ロペスにはスライダーが甘く入って左前適時打で2失点目。筒香へのスライダーも切れがなく、左前打で4連打を浴び、宮崎の遊ゴロ併殺打の間に3点目を失った。

 とどめは3回。昨年の交流戦でも一発を浴びた筒香にバックスクリーン右に運ばれた。伊東監督は「チェンは変化球を打たれていた。制球のいい投手じゃないが、かわしにいったところを打たれた。古巣(DeNAに在籍)に意識したのか」と話した。

 ペーニャを獲得も「在留資格はとれているが、就労ビザがまだおりない。いつになるか」と林球団本部長。合流時期が流動的だが、ベンチ入り外国人枠は4人(1人は投手)となる。9回に5月18日以来の一発となる3号ソロを放ったパラデス、そして、投手ではチェンが降格候補になる。

 2軍調整中のスタンリッジはイースタン4試合で2勝1敗、防御率1.40と結果を残しており、チェンにかわって、交流戦後の昇格が現実的になってきた。

【了】 

細野能功●文 text by Yoshinori Hosono

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