スタメンで出ればタイムリー、ソフトB高田の「思い切り」のよさ

長いリハビリに耐えてきた高田「立場上、結果を出さないといけない」

 24日の西武戦。敗れはしたものの、その試合でチームに先制をもたらしたのは高田知季の一打だった。8番セカンドでスタメン出場すると、2回裏の第1打席で一二塁間をしぶとく破るタイムリーを放った。

「打ったのはシュート。真ん中付近に的を絞って甘い球を振っていこうと積極的にいきました」

 7回の第3打席では、相手が左腕の武隈に代わったことで代打の川島慶三が送られた。「そこはここまでの信頼の問題じゃないですか。ボク自身がもっと信頼してもらえるようにやっていくしかない」と前を向く。

 スタメン出場は6月18日、交流戦の最高勝率を決めた広島戦以来。18日の試合でも、高田は終盤の8回にリードを広げる貴重なタイムリー三塁打を放っている。スタメンで出た2試合はともにタイムリーで打点を挙げる活躍だ。

「立場上、結果を出さないといけないので。どうせダメなら思い切りやった方がいいという気持ちはある」

 昨年の9月、左肩関節の手術を受け復帰まで6か月を要した。2軍戦での実戦復帰を経て、6月13日に1軍昇格。長いリハビリを耐えてきたからこそ「思い切り」やれる。川崎宗則、川島慶三、明石健志といったライバルがひしめく1軍で、高田の挑戦はまだまだ続いていく。

【了】

藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura

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