ソフトB福田がプロ初のサヨナラ弾 記念のボールは「いらないっす」!?

出場機会が少ない中、復帰の川崎から「学んでいる」こととは?

 ソフトバンクの福田秀平がどでかい仕事をやってのけた。25日の西武戦、1点を追う9回裏に打った瞬間それとわかる逆転サヨナラ2ラン。終盤に激しく動いた接戦に、たったひと振りで決着をつけ、ソフトバンクは7-6で勝利した。

“笑顔が弾ける”というのは、まさにこのことだろう。お立ち台を独占した福田は、自身初めてというサヨナラ弾に「興奮してます」と言いながら、終始笑顔でインタビューに応えていた。囲み取材があるサロンに戻ってからも、その笑顔を保ったままだ。
 
「打ったのはスライダー。それは頭にありました。相手はクローザーで、1人出て打席が回ってきたら思い切っていこうと決めていました。(ホームベースで待つ)みんなが笑顔でいてくれる。今までは待ち受ける側だったので、そこに自分が入っていけるのは最高にうれしかったです」

 上林誠知の台頭もあり、出場機会は決して多くはない。それでも「いつもいい準備はできている」と福田は胸を張る。それは「代走であっても守備固めであっても同じ」だという。かつて師と仰いだ川崎宗則が復帰し「宗さんが裏で打っているのも見ているし、どうやれば試合で力を出せるのか。そんなことを学んでいる」と語る。

 ライトスタンドに吸い込まれた初のサヨナラ弾の記念ボールについて尋ねると「いらないっす!」と即座に返ってきた。「明後日からも試合があるので、それに向けて準備するだけです」。笑顔を弾けさせるのは今夜まで。福田は、与えられた機会で全力プレーをするために、また明日から「いい準備」に取り組んでいく。

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