ソフトBの“ちびっ子トリオ”が一発攻勢 工藤監督「僕より身長の低い人が…」

「トリプルヤング」結成、ホームランを打つのに身長は関係ない?

 意外と言っては失礼だが、ソフトバンクが28日の日本ハム戦(ヤフオクD)で小兵の一発攻勢で6-5の勝利を掴んだ。身長170センチ前後の“ちびっ子”3選手が、本拠地に次々とアーチをかけた。

 先陣を切ったのは、身長172センチの川島慶三。2回2死で打席に入り、日本ハム先発の加藤から3号ソロ。中堅フェンスに本塁打識別線の上に当たる先制の一発を放った。これに続いたのは、170センチの甲斐拓也。加藤のボールを左翼スタンドへと運び、2試合連続アーチとなる3号ソロ。これまでの2本は共にホームランテラス席への本塁打で、自身初のスタンドへの一発となった。

 同点とされた5回には、172センチの今宮健太が左翼席へ飛び込む4号ソロで勝ち越しに成功。チーム内でも小柄な3人の一発攻勢に、工藤公康監督も試合後に「僕より身長の低い人が打ったよね」と笑みが絶えなかった。

 3本のアーチが出た後には、川島を中心に「トリプルヤング」と名付け、大盛り上がりしたという。3本目を放った今宮は「ほぼあり得ないことなんで。勝って良かったです」と笑った。ちなみに、決勝ソロを放ったアルフレド・デスパイネも175センチ。ホームランを打つのに、身長は関係ない? 体の小さな少年たちにも夢を与えられそうなアーチショーだった。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY