森コーチの訃報にファン涙、西武・後藤オーナー「彼の志を受け止めなければ」

献花台には大勢のファンが訪れ、それぞれが心の中で別れの言葉を送った【写真:上岡真里江】
献花台には大勢のファンが訪れ、それぞれが心の中で別れの言葉を送った【写真:上岡真里江】

30日の試合前は3600名のファンが献花

 6月28日に多臓器不全のため急死した森慎二コーチ(享年42歳)の訃報後、初のホーム・メットライフドームでのゲームとなった西武は6月30日、追悼の意を表して、ベンチに同コーチのユニフォームを掲げ、首脳陣、選手たちは喪章をつけて試合に臨んだ。試合前には黙祷を行った。

 前日に引き続き用意された献花台には、18時の試合開始時までに、3600名のファンが花を手に訪れ、それぞれが心の中で別れの言葉を送った。溢れ出る涙が止まらないファンも少なくなかった。

 また、西武の後藤高志オーナーもファンと共に花を捧げ、「痛恨の極み。でも、一番悔しいのは森コーチですから、我々、監督、コーチ、選手は彼の志を受け止めなければ。彼にコーチしてもらった選手一人一人がより強くなって、チームとしては、優勝を目指して一丸となって戦っていくことが、彼の遺志だと思う」と、沈痛な面持ちで話した。

 さらに、「2015年にライオンズのコーチとして来てくれて、その成果が今年は着実に出ていたと思う。彼の無念さを思うと私もつらい」と、改めて、コーチとしての手腕を高く評価。最期まで選手指導に尽力した42歳の若すぎる死に、声を詰まらせた。

(上岡真里江 / Marie Kamioka)

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