青木宣親のメジャー初登板に米メディアも驚嘆「スペシャルな投手」
ヤンキース戦の9回に救援、1イニングを投げ切った青木
アストロズ・青木宣親外野手のメジャー初登板に米メディアからも驚嘆の声が上がっている。
6月30日(日本時間7月1日)の本拠地ヤンキース戦。アストロズのA.J.ヒンチ監督は8回までに6点リードを許す展開を受け、9回に青木をマウンドに送ることを決断した。アストロズはブルペンが疲弊し、35歳のベテランはチームを助けるべくマウンドに上がった。
青木は先頭のトレイエス、ウェードと連続四球を与え、続くカーターにはタイムリー二塁打を浴びたものの、その後は粘りの投球。ガードナーの右犠飛、エルズベリーの遊ゴロでさらに1点ずつを失ったが、最後は今季27発の強打者ジャッジを中飛に打ち取った。1イニングを投げ切り、6打者に対して1安打2四球3失点だった。
アストロズはそのまま4-13で敗れる結果となったが、四球が続いた後のストライクやジャッジへの初球で空振りを奪ったシーンなどでは本拠地が大歓声に包まれるなど、敗戦の中で大きな盛り上がりを見せた。
このシーンでは米メディアも驚きをもって伝えており、地元ヒューストンで試合を中継した米メディア「ROOT SPORTS」の実況は「私たちは9回にスペシャルな投手を迎えます。イエス! ノリチカ・アオキです! 彼は投球の機会を得ました」とレポート。「現在、日本、東京は土曜日の12時20分です。彼らは土曜日の午後を楽しんでいるでしょう」と続けると、解説を務めたアストロズOBのジェフ・ブラム氏も「日本は動きを止めていますね」と答えた。
また敵地ニューヨークのメディア「YES Network」の実況は青木が高校まで投手を務め、大学から野手に転向した経歴を紹介。解説のケン・シングルトン氏は制球が安定しないシーンで「彼はボールを低めに抑えることができず苦労しています。投手コーチは彼と話をしなければいけないかもしれません」と指摘していた。
(Full-Count編集部)