指揮官の懸念的中…ロッテ二木、右打者の内角突けず2敗目「詰めが甘かった」
4回、三好に許した決勝打は外角速球
チーム勝ち頭で、球宴初出場を決めたロッテ二木が首位楽天の集中打で今季2敗目を喫した。台風接近で雨足が強くなった1-1の4回に、打者一巡の猛攻で一挙4点を失った。
初回2死から岡島に142キロの速球を、2号先制ソロアーチとされた。いつ中断になってもおかしくない天候で、先に点をたられたくなかたが、その裏に鈴木がすぐさま則本の落ちる球に食らいついて左前へ同点打とし、バックも盛り立てた。
しかし、雨が激しくなった4回に1死から銀次、アマダーに連打。藤田を右飛で2死にこぎつけたが、嶋に速球をことごとくカットされて粘られ、四球で満塁にした。三好に外角146キロ速球を右前タイムリーとされると、島内、ペゲーロに続かれる3連打で一気に4点を失った。
「追い込んでからの詰めが甘かった。フォークも落ちなかった。雨は気にならず、9回まで投げるつもりだった」と、6回表終了のコールドゲームに二木はやるせない表情を浮かべた。
試合前、伊東監督は二木に関し「安定感は増したが、右打者のインコースに(強いボールを)投げ切れるかだ」と、ポイントを語っていた。4回2死満塁で三好に初球、2球目とインコースを攻めながら、1ボール2ストライクと投手有利のカウントから外角の速球を右方向へ運ばれた。奇しくも、指揮官の懸念が的中する形となった。
(細野能功 / Yoshinori Hosono)