絶好調のソフトB柳田、3冠王も視野 最大のライバルはチームメートたち?

本塁打ではウィーラー、レアード、中村らも猛追

 序盤の不振はあったが、この状態を維持していけば、打率は今後も右肩上がりとなっていくだろう。3割3分から3割5分は記録しそうである。ここまで21本の本塁打はシーズン終わりには35?40本、70の打点は130打点前後を射程に捉えている。

 目下、各打撃部門でライバルとなりそうなのが、ソフトバンクのチームメートたち。打率4割超をマークしていた日本ハム・近藤健介がヘルニアの手術を受けて離脱し、規定打席到達が不可能になった。現在、打率首位に立つのは内川聖一(打率.321)。現在は頚椎捻挫の影響でスタメンでの出場を見合わせているが、戦列に戻ってくれば、着実に成績を残すだろう。

 本塁打、打点で柳田を追っているのが、今季ロッテから移籍してきたアルフレド・デスパイネ。本塁打は柳田と1本差の20本、打点は11打点差の59で、ともにリーグ2位の成績をマークしている。

 打率では楽天・茂木英五郎、西武・秋山翔吾もライバルとなりそう。本塁打では絶好調の楽天・ウィーラーや昨季の本塁打王の日本ハム・レアード、過去6度の本塁打王を獲得している西武・中村剛也などが18本塁打で猛追している。打点だけは、現時点では柳田が独走態勢を築いている。

 前半戦も残すところ、あとわずか。オールスターを挟み、勝負の後半戦へと突入する。2004年の松中信彦氏以来となる史上8人目(12度目)の3冠王は誕生するか。まだ気が早い話ではあるが、そんな楽しみを抱かせるほどに、柳田のバットが充実期を迎えている。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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