ソフトB2年目高橋が2軍戦で今季最速153キロ、七夕の願いは「新人王獲得」

ソフトバンク・高橋純平【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・高橋純平【写真:荒川祐史】

工藤監督に指摘された弱点強化「インナーマッスルが弱いと言われた」

 ソフトバンクの昨季ドラフト1位・高橋純平投手が、今季最速となる153キロをマークした。7日にタマホームスタジアム筑後で行われたウエスタン・リーグ中日戦の6回に2番手としてマウンドに上がると、1イニングを無失点。昨季のフレッシュオールスターでマークした自己最速154キロにあと1キロと迫るスピードを記録した。

 6月11日のウエスタン・リーグ阪神戦(甲子園)で3イニングを投げて以来、26日ぶりの実戦登板となった高橋。先頭の岩崎に中前安打を許し、遠藤の犠打、井領への四球で1死一、二塁となったが、高橋を中飛に取って2死とすると、阿部を迎えたところで、出力が上がった。

 初球は147キロで見逃し、2球目は148キロでボール、3球目は140キロのスライダーで見逃し。続く4球目はファールとなったが、ここで153キロを記録。さらに6球目も153キロ。最後は遊ゴロに切って、無失点に抑え、「(153キロのボールは)三振を狙いにいった。自分の力の入れ具合のイメージに合ったボールがいっていた。感じは良かったと思います」と話した。

「ブルペンで投げるよりも、打者相手に投げるほうが、やっぱり楽しいなと思いました」

 阪神戦で右肩の張りを訴えた右腕。その後は工藤公康監督から弱点強化の指摘を受けたため、実戦登板を控えて、強化に充ててきた。「監督からインナーマッスルが弱いと言われたので、そこの強化に取り組んできました」。阪神戦までの2軍戦でも球威が鳴りを潜めていたが、久々の実戦のマウンドで持ち味を取り戻して手応えを得た。

 今季1軍では、1年先輩の2014年ドラフト1位・松本裕樹投手が先発ローテに入り、初勝利を含む2勝を挙げている。「1軍に上がらないと始まらないので。まずは下で結果を残さないと」。七夕の短冊に「新人王を獲りたい」と書き込んだ高橋。松本に続け。2年目のドラ1右腕も、1歩ずつ成長していく。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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