鉄壁の鷹守護神が今季初黒星「自分としてはインコースに投げ切った」

ソフトバンクのデニス・サファテ【写真提供:福岡ソフトバンクホークス】
ソフトバンクのデニス・サファテ【写真提供:福岡ソフトバンクホークス】

銀次に決勝打浴びたサファテ「いい打者なので打ち返された」

 鉄壁の守護神に、82試合目にしてついに負けがついた。ソフトバンクのデニス・サファテ投手。首位攻防第1ラウンドとなった11日の楽天戦(ヤフオクD)。同点で迎えた9回にマウンドに上がったサファテは銀次に決勝のタイムリーを浴びた。今季35試合目の登板で初黒星を喫した。

 序盤に4点のリードを奪ったこの試合。中盤から終盤にかけ、楽天の反撃を受け、鉄壁だったリリーフ陣が同点に追いつかれた。そして9回。守護神が掴まった。

 先頭の島内に死球を与えると、1死から岡島に四球を与えて、1死一、二塁とされた。「島内の死球は投げミス。岡島の四球は、自分の中で無理に勝負しなくていいと割り切っていた。ウィーラーを抑えられる自信があったから」。狙い通りにウィーラーは空振り三振。だが、続く銀次に手痛い一打を浴びた。

 初球真っすぐでファールさせ、2球目は見逃しで2ストライク。2球で追い込んだが、3球目、インコースに投じたストレートを右前に運ばれた。二塁走者が生還し、これが決勝点。「自分としてはインコースに投げ切ったと思う。いい打者なので、打ち返された。ただ、今日は、特に7回は、こっちの自滅で負けたようなもの。やられたとは思っていない」と試合後に話した。

 外国人として史上初となる200セーブを達成したサファテ。今季は、この試合まで34試合に登板して1勝27セーブと、抜群の安定感を誇ってきただけに、この日の黒星を、誰も責めることは出来ないだろう。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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