楽天ペゲーロ、156.4M驚愕弾は「確信あった」 飛距離は“MLB記録超え”
ヤンキースのジャッジを超える一発、打球速度は193.5キロと算出
楽天のカルロス・ペゲーロ外野手が、2-0で勝利した12日のソフトバンク戦(ヤフオクD)で驚愕の超特大アーチを放った。5回に放った先制の2ラン。自身も「当たった瞬間にいくという確信があった」と振り返る完璧な一撃だった。
両チーム無得点で迎えた5回2死一塁で打席に立ったペゲーロ。3ボール1ストライクからの5球目。ソフトバンク先発の松本裕が投じた141キロの真っすぐをフルスイングすると、打球はあっという間に右翼スタンドへ。打った瞬間に本塁打と分かる当たりは、ぐんぐんと飛距離を伸ばし、右翼スタンドの後方にあるオーロラビジョンの下部に直撃する特大の20号2ラン。あまりの飛距離に、場内はどよめきに包まれた。
ヤフオクドーム内に設置されている高性能弾道計測器「トラックマン」の解析によると、打球速度193.5キロ、飛距離は156.4メートル、打球角度は26.482度。今季、米MLBで計測された最高値はヤンキースのアーロン・ジャッジが別々の本塁打で記録した打球速度121.1マイル(約194.9キロ)、最高飛距離は495フィート(約150.1メートル)。いずれもMLBの解析システム「スタットキャスト」で計測された数値だが、打球速度はわずかに下回っているものの、飛距離では“メジャー記録”を上回っており、ペゲーロの怪力ぶりを伺い知ることが出来る。
試合後は「あの1本で勝てたのが、とにかく嬉しいね」と勝利に導く一発となったことを喜んでいたペゲーロ。楽天を前半戦首位ターンを決めた楽天の、最強にして、最恐の2番打者。比類なきパワーは、後半戦も他球団の脅威となりそうだ。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)