ホークス千賀8勝目も笑顔なし、6回降板に「中継ぎの肩を休ませたかった」

ソフトバンク・千賀滉大【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・千賀滉大【写真:荒川祐史】

2度の離脱で後半戦初先発が12戦目「何かをしたという感じは一つもない」

 8勝目を掴んでも、笑顔はなかった。ソフトバンクの千賀滉大投手。21日のロッテ戦(ヤフオクD)で後半戦初の先発マウンドに上がり、6回3安打1失点に封じた。それでも試合後は「最低限のことはできましたけど、中継ぎの肩を休ませたかったというのはありました。それをやらないといけない」と、登板過多気味になっている中継ぎ陣の救援を仰いだことを悔やんだ。

 初回、先頭の伊志嶺の遊ゴロを、名手・今宮が悪送球する失策。その後、角中に中前適時打を浴びて先制点を許した。だが、その裏にすぐに味方が援護し、試合を振り出しに戻すと、2回以降はロッテ打線に得点を与えなかった。3回には1死一、三塁を招いたが、角中を遊飛、パラデスを「お化けフォーク」で空振り三振に切った。ただ、ロッテ打線に粘られる場面が多く、6回で105球に達し、マウンドを降りた。

 左背部の張りで、2度の離脱があった千賀。7月1日の楽天戦(Koboパーク)で復帰したが、まだ本来の調子を取り戻したわけではなく「真っすぐはしっかり腕を振って投げられましたし、真っすぐあっての変化球なので。まだ100%ではないですね。150キロもなかなか出ないですし。ただその中で、準備をしていくことが大事」という。

 昨季は球宴前に15試合に先発し、無敗のままに8勝に到達。今季は離脱があったために、後半初マウンドがようやく12試合目の先発で「去年の8勝よりも、投げていないので。何かをしたという感じは、一つもないですね。チームが辛い時に休んだ分、助けられるようにしたい」。勝負の後半戦。中継ぎ陣に疲労が溜まる時のため、千賀は一歩ずつ状態を上げていく。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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