アジア人選手が挑む高い“壁” 三塁から強烈送球の韓国人内野手もマイナー落ち

ジャイアンツ・黄載均【写真:Getty Images】
ジャイアンツ・黄載均【写真:Getty Images】

ジャイアンツの黄がマイナーへ、守備で美技披露も打率.167と低迷

 今季ジャイアンツでメジャーデビューを果たした韓国人内野手の黄載均が、21日(日本時間22日)にマイナー落ちとなった。昇格当初は攻守両面で存在感を見せ、強肩を生かした美技も見せたが、徐々に打撃成績が降下。メジャーの内野手はハイレベルで、アジア出身選手は“壁”に跳ね返されることが多いが、黄もマイナーから再出発することとなった。

 今季からジャイアンツとマイナー契約を結んだ黄は、6月下旬にメジャー昇格。そして、7月5日(同6日)の敵地タイガース戦では、5点リードの6回1死一塁の場面で三塁線への強いゴロをスライディングで好捕。回転しながら立ち上がると、一塁へノーステップで痛烈なボールをノーバウンドで送り、打者のカステラノスをアウトに仕留めた。

 地元テレビの解説者が「彼はどんなプレーも簡単に見せてしまう」と称賛し、MLB公式サイトも「嫌なバウンド、グレートプレー」と紹介した美技。高い身体能力、メジャーの一流内野手のような強肩を生かした守備で、成功を予感させた。

 さらに、デビュー戦では本塁打も放ったが、その後はあっという間に成績が降下。最初の4試合で4安打を放った後は、24打数2安打の打率.083と全く打てず、通算打率.167でマイナー落ちとなった。

 今季、レッドソックスでは台湾出身の林子偉が内野手として鮮烈なデビューを見せ、打率.280と好成績を残していたが、先日マイナー落ちとなった。ただ、アジア人内野手として今後の活躍には期待がかかるところ。米メディアによると、黄についても名将ボウチー監督は3Aでの打撃成績次第では再びメジャー昇格する「大きな可能性」があると話していたといい、そこでどのようなプレーを見せるかかがポイントとなりそうだ。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY