古豪習志野あと1点で甲子園ならず…小林監督「ミスによる1点の重さだった」

1点を追う8回にエンドランを成功できず

 古豪・習志野は6年ぶり9回目の甲子園へあと1点が届かず涙を飲んだ。第99回全国高校野球甲子園大会決勝で習志野は3-4で木更津総合に敗れた。

 3-3の6回、習志野の3番手・石川は先頭野尻に右中間を破られ、無死二塁とすると大木の送りバントを一塁手松本が処理ミス。さらに、一塁悪送球で決勝点を献上した。「ミスが大事なところで出てしまい、勝たせてあげられなかった。ミスによる1点の重さだった」と小林徹監督は振り返った。

 痛かったのは1点を追う8回だ。木更津総合の145キロ左腕・川上を攻め、先頭池田が遊撃内野安打で出塁。1死一、三塁で4番吉野はエンドランのサインにバットが出ず、一塁走者の菅谷が盗塁死で勝機を逸した。4回の3点目も2番手古谷の暴投というミスだった。

「145キロオーバーの(左腕)ピッチャーと対戦する機会はそうはない。一回り目は真っすぐをとにかく振っていこうと言った」と小林監督で、0-1の2回に9番鈴木は指示通り141キロのストレートを中前に弾き返し、同点にした。

 市立船橋の監督時代は甲子園ベスト4の経験もある小林監督は、2009年から習志野の監督に就任。2011年以来の聖地にあと一歩だったが「古谷がもう少し頑張ってくれたら。気持ちで逃げていた。個の力が(相手が)一枚上だった」と残念そうに話した。

(細野能功 / Yoshinori Hosono)

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