“絶対的守護神”のサファテと松井、データ分析で見るスタイルの違いとは

左打者が不得手なサファテ、松井は左右打者とも被打率1割台

○右打者、左打者の被打率
サファテ 右.127 左.205
松井裕樹 右.132 左.178

 サファテはやや左打者を苦手にしている。ここまで5与四球だが、このうち4つを左打者に与えている。相手球団もこれをよく知っていて、サファテには左打者を当てている。このためサファテの対戦は左打者と80打席、右打者と66打席対戦と左打者の方が多くなっている。今後も左打者対策が大きなポイントになるだろう。
 
 松井は右左ともに1割台。対戦数は右打者が123打席、左が53打席。相手球団は、特に左打者をぶつけておらず、左が不得手という認識はないだろう。

○連投
サファテ 2連投7 3連投2 5連投1
松井裕樹 2連投7 3連投2 6連投2

 ともに厳しい連投を経験しているが、シーズン終盤を迎えるこれからの時期はスタミナの勝負になってくる。そこで問題になるのが投球効率だ。

○投球効率(球数と1イニングあたりの球数)
サファテ 589球 14.60球
松井裕樹 763球 17.08球

 救援投手は先発投手よりも球数が嵩む傾向にあるが、サファテは先発投手と比べても優秀。無駄球を投げず、どんどん打者を打ち取っているスタイルが読み取れる。松井は、与四球が多いこともあって、多めの球数を要していることが分かる。
 
 サファテは36歳、松井裕樹は21歳。若い松井の方がスタミナはあるだろうが、今後の厳しい局面で2人はどんなパフォーマンスを見せるだろうか。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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