レンジャーズとカブスは○、ドジャースは…トレードの鍵握る首脳陣の“相性”

ドジャースのフリードマン強化担当責任者(左)とレンジャーズのダニエルズGM(右)【写真:Getty Images】
ドジャースのフリードマン強化担当責任者(左)とレンジャーズのダニエルズGM(右)【写真:Getty Images】

ド軍フリードマン強化担当責任者とレ軍ダニエルズGMは似た者同士?

 7月31日のトレード期限を前に、メジャーでは次々とトレードが敢行されている。優勝争いやプレーオフ進出争いを繰り広げるチームは戦力補強に、今季は諦めて来季以降のチーム再建に方針転換するチームは主力放出に動き出すが、トレード成立の可否は単なる「需要と供給」の理論だけでは説明がつかないようだ。米スポーツ専門局「ESPN」の名物記者バスター・オルニー氏は、特集記事の中でトレードには球団首脳陣の人間模様が影響すると指摘している。

 NPB以上に“ビジネス”としての側面が際立つことの多いメジャーだが、実は意外と人間臭い部分も持ち合わせているようだ。記事では、各球団首脳陣の人間模様という視点から、4つのトレードの実現性について分析している。

 最初に登場するのは、今注目のドジャースのフリードマン強化担当責任者とレンジャーズのダニエルズGMの場合だ。フリードマン強化担当責任者がレイズGMだった時代から、2人は数多くのトレードについて話し合いを重ねたというが、過去に特筆すべき大きなトレードは実現していない。現在、エース左腕カーショーを腰痛で失ったドジャースは、レンジャーズのエース右腕ダルビッシュの獲得に興味を持っていると伝えられるが、過去の例を考えれば、トレードは実現の可能性が低そうだ。

 両者をよく知る人物は、トレード成立が難しくなっている理由として、2人の交渉スタイルが似ていることを挙げているという。ただし、ドジャースのザイディGMの存在を挙げ「成立の可否を左右するX因子となり得る」と指摘している。

ヤンキースとアスレチックスは過去14年間で小規模トレード1件のみ

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