快進撃支えるもう1人の大砲 西武に「おかわり2世」ならぬ「山川穂高」あり

西武・山川穂高【写真:(C)PLM】
西武・山川穂高【写真:(C)PLM】

今季リーグ前半は不調で2軍落ちも…結果を残して1軍に再昇格

 中村やメヒアなど、リーグ屈指の長距離砲が名を連ねる9連勝中の埼玉西武の打線だが、後半戦からの飛躍が待ち遠しいもう1人の若き大砲がいる。「おかわり2世」の異名を持つ山川だ。176センチ100キロの体格は、175センチ102キロの「本家」と瓜二つである。

 そんな山川の持ち味は何といっても本塁打。入団当初は中村への強い憧れから、打撃フォームを真似た時期もあった。しかし、3年目となった昨季は違いを自覚し、自分本来のフルスイングを取り戻すと、中村に引けを取らない美しい放物線を幾度も描くようになった。

 昨季はファームで自身2度目の本塁打王を獲得した。後半戦からは1軍にも合流し、3度の「おかわり」を含む14本塁打を放ち大ブレイク。長打率は.590を記録し、36安打中14本が本塁打と、その大砲ぶりをいかんなく発揮する。

 開幕を1軍で迎えた今季は、前半戦から活躍が期待されていたが、まさかの絶不調。4月は35打席で2本塁打、打率.111と期待に応えることができず、悔しいファーム落ちとなってしまった。しかし、ファームで調子を上げ、39試合130打数42安打10本塁打、打率.323を記録。本来の打撃を取り戻し、再び1軍から声が掛かるのを待った。

打撃だけでなく守備でも美技、重量打線の新たな得点源に

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