侍ジャパンU-12代表、南アフリカに31-0と激勝、台湾との大一番に弾み

U12日本代表の堀内謙吾【写真:Getty Images】
U12日本代表の堀内謙吾【写真:Getty Images】

ダブルヘッダー第2戦は「最大のライバル」チャイニーズ・タイペイ

 侍ジャパンU-12代表が、過酷な1日を圧勝でスタートさせた。台湾・台南市で行われている「第4回 WBSC U-12ワールドカップ」は2日、大会6日目を迎え、雨で順延されていたオープニングラウンドの試合が行われた。この日、ダブルヘッダーが組まれている侍ジャパンU-12代表は、まず午前10時から南アフリカと対戦し、4回コールド、31-0の大差をつけて勝利した。

「出られていなかった子に試合に出る機会を与えたかったというのもありますし。次の試合に備えて、雨もありましたし、2試合出すには体力的にはキツイでしょうから」。夜のチャイニーズ・タイペイ戦を睨んだゲームプランを描いた仁志敏久監督は、これまでの試合と先発メンバーをごっそりと入れ替え、試合に臨んだ。

 指揮官の思いに“リトル侍”たちが応えた。初回、連続四球で無死二、三塁とし、吉田耀(相模ボーイズ)が2点適時二塁打を放つなど、いきなり5点を先制。2回には堀内謙吾(寿庄内ジャガース)、戸沢快生(秋田ファイターズ)に適時打が出るなど8得点。3回には打者二巡で16安打18得点を奪い、格下の南アフリカを圧倒した。
 
「こんな感じになると予測はついていた。今日は次(のチャイニーズ・タイペイ戦)がメイン。それに向けて早めに試合が終われて良かったです」と振り返った仁志監督。オープニングラウンド・グループAで勝敗が並んだ場合は平均得失点差率(TQB)で順位が決まるため、「得点は取れるだけ取っておこうと思っていた」と指揮官。大差での4回コールド勝ちは、狙い通りといっていいだろう。

 肝心なのは、午後6時半開始予定のチャイニーズ・タイペイ戦。すでに、メキシコに敗れている侍ジャパンU-12代表に取っては、落とせない一戦となる。「1敗でスーパーラウンドに行ければ(上位2か国が戦う)決勝にいける可能性も出てくる。なんとか1敗で行きたいですね」と仁志監督。数時間後に始まる一戦は、今後の命運を握る重要な試合となる。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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