台湾で話題の侍U-12代表「可愛い大谷」 仁志監督も認める「いい素質」

台湾地元紙も「可愛い大谷」と注目する侍U-12代表の南澤佑音【写真:福谷佑介】
台湾地元紙も「可愛い大谷」と注目する侍U-12代表の南澤佑音【写真:福谷佑介】

投打で活躍の未来の“二刀流”南澤、仁志監督も太鼓判「風格は大谷翔平ですよ」

 台湾・台南市で行われている「第4回 WBSC U-12ワールドカップ」。侍ジャパンU-12代表は、悲願の世界一を目指して、熱い戦いを繰り広げている。

 その開催国である台湾で、1人の日本人選手が注目を集めている。南澤佑音(大東畷ボーイズ)だ。3日のスーパーラウンド初戦のニカラグア戦で先発マウンドに上がった右腕は、3回を無安打無失点に抑える好投を見せ、打っても2安打2打点と活躍した。投打で活躍した南澤を台湾メディアが「日本萌版大谷(日本の可愛い大谷)」と紹介。台湾でも高い知名度を誇る日本ハム・大谷翔平投手になぞらえて”二刀流”での活躍を伝えた。

 台湾メディアが注目したのは、投打の活躍があっただけではない。173センチ、60キロの体型や、打撃フォーム、そして外見も似ているところがある。実際に、南澤自身も「チームメートとか、周りの人には似ていると言われます」。インターネットで動画などを見て、フォームも参考にしており「(大谷選手の)打撃フォームは参考にしています。打った後の大きいフォロースルーとかです。憧れの選手です」と、お手本にしている。

 決して話題性だけではない。秘める素質は、侍ジャパンU-12代表を率いる仁志敏久監督も認める。「すごくいい素質を持っている子。バッティングももっと良くなるはずだし、ピッチャーとしてももっと良くなるはず。大谷翔平というと大げさですけど、でも、風格は大谷翔平ですよ。これから体力的なものが上がってくれば、投手としての質も上がってくると思いますし、バッティングももっと大きく、伸びやかなバッティングができるはず。打者としても、投手としても楽しみな子だと思いますね」と言うのだ。

 7歳で野球を始めた南澤。もともと、本人はサッカーをやりたかったそうだが、「父が野球をしたかったけど、出来なかったみたいで。僕に野球をやらせたくて、連れて行かれました(笑)」。これが野球に没頭するキッカケとなったが、今では「野球が楽しい」と言う。実際に、周囲に大谷に似ていると言われることも「嬉しいですね」と受け止める。

 南澤佑音。侍ジャパンU-12代表の中で、未来の”二刀流”も戦っている。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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