「腹が立っていた」―ロッテ角中、2度凡退後の同点弾を自画自賛「いい本塁打」
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2点を追う5回に貴重な本塁打、伊東監督も称賛「カクの一発で流れが変わった」
ロッテ角中が、いよいよ本来の姿に戻ってきた。11日の西武戦。2点を追う5回に、フルカウントから野上の143キロ速球を右翼席へ運ぶ同点2号2ラン。5-3の逆転勝ちに繋げた。
「酒居がズルズルいかないで、最低限踏ん張ってくれたので、早く追いついてあげたかった。いいホームランが打てた」と角中。伊東監督は「(インコースの球を思い切って)引っ張る打球が(角中)復調のバロメーター」と語っていたが、10日のソフトバンク戦でも3回に右翼線ギリギリに2点適時打を放っており、昨年の首位打者は後半戦に入って急速に調子を上げてきた。
初回1死二塁で左飛、3回無死は右飛と凡退していたが、同点弾を放った5回1死一塁の場面について、角中は「腹が立っていた。それで打席に入る前に『打ち方思いだしたよ』と田村に宣言した手前、打てなかったらカッコ悪いでしょう」と笑う。「(あの)カクの一発で流れが変わった。(角中の)状態が良くなってきた。(ペーニャの勝ち越し打を含めて)打つべき人が打つと、勝つようになっている」と伊東監督も称えた。
主軸が打っての逆転勝ちで、5位・日本ハムに1ゲーム差。指揮官は「明日(12日)はエース(涌井)。今日の勝ちを是非つなげないと」と久しぶりに溜飲を下げた。
(細野能功 / Yoshinori Hosono)
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