イチロー巧打→快足内野安打に米メディア脱帽「ノーチャンス」
二塁内野安打でメジャー通算3065安打
15日(日本時間16日)の本拠地ジャイアンツ戦で代打で出場し、二塁内野安打を放ったマーリンズ・イチロー外野手。43歳のベテランが見せた技ありの打撃と圧巻のスピードに現地で驚嘆の声が上がっている。
イチローは2点ビハインドの7回先頭で代打で登場。右腕メランソンのナックルカーブにバットを合わせ、右腕の頭を越える大きなバウンドの打球を放った。これに二塁トムリンソンが猛然と前進し、一度は打球を捕球して送球をしようと試みたが、その時点で一塁ベースの手前まで達していたイチローのスピードに焦ったのか、ボールをファンブル。イチローは悠々セーフとなった。
敵地サンフランシスコで試合を中継した地元テレビ局「NBCスポーツ・ベイエリア」の実況はこの打撃に「難しいプレーですね……、(アウトにするのは)ノーチャンスでした」と、技ありの打撃から圧巻のスピードを見せたイチローの一連のプレーに脱帽した。
この打撃の直前には現地で“恒例化”しつつあるイチローの米野球殿堂入りに関する議論も交わされており、実況が「殿堂入り選手になりますか?」と質問すると、ジャイアンツで3度のワールドシリーズ制覇を経験したジェレミー・アフェルト元投手は「間違いありません」と即答。「3000本安打ですよ。疑いの余地はありません」と太鼓判を押した。
またアフェルト氏はイチローが米国でプロのキャリアをスタートさせていたらという仮定の話で「(ピート・ローズのメジャー最多4256安打に)ほとんど近い状況だったでしょう。この男がメジャーに来た時には、あまりにも速かった」と話した。
イチローは4月、5月と1割台と低迷したが、限られた出番の中で徐々に打率を挙げており、7月は.321、8月も.313とヒットを積み重ねている。これでメジャー通算も3065安打とし、歴代21位のキャップ・アンソン(3081本)まで残り16本としている。
(Full-Count編集部)