ロッテ福浦、人生初代走から値千金決勝打「ラッキーとしか言いようがない」

ロッテ・福浦和也【写真:編集部】
ロッテ・福浦和也【写真:編集部】

相手ミスで回ってきた得点機にフェンス直撃二塁打で通算1952安打

 ロッテは24日の楽天戦(ZOZOマリン)に2-1で勝ち、7月18日のオリックス戦以来、10カードぶりのカード勝ち越しになった。

 今季3度目の先発となった関谷が、初回、2回に迎えた大ピンチを切り抜け、6回無失点と好投。打線は、ロッテ戦初登板の安樂に苦しんだ。「見た目以上に手こずった。意外と手元で力のあるボールがきていた。右打者の手元に食い込むシュート系の球もきていた」と伊東監督は話す。

 初回1死一、三塁でペーニャは投ゴロ併殺打に仕留められたが、3回に荻野貴が左翼へ先制3号ソロ。6回は死球で負傷退場の三木に代わり、プロ生活初の代走で登場していた福浦が左翼フェンス直撃の二塁打を放ち、貴重な2点目を叩き出した。

 実はこの場面、運も味方した。1死一塁で中村は三直。一塁走者のペーニャは塁を飛び出していて、併殺に終わるかと思われたが、楽天三塁ウィーラーが一塁へ悪送球。2死二塁とチャンスを広げて、福浦に打席が回ってきた。「意外に伸びた。風のお陰かな。相手のミスで回ってきた打席。ラッキーとしか言いようがない」と、NPB通算1952安打目を喜んだ。

 三木が死球骨折で、角中も4回の打席で清田と交代した。「状態がよくないようで、昨日あたりから張りがある」(伊東監督)」。そう言う指揮官自身も、今季初めて試合前の練習に姿を見せなかった。持病があるようで「(体調は)厳しいですね。
2回ほど発作がやってきたが、何とか切り抜けた」と話した。最後まで指揮は執り続けると明言しているが、やはり心労は相当なもののようだ。

(細野能功 / Yoshinori Hosono)

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