岩瀬&藤川と比較しても内容抜群 ソフトBサファテの46セーブを徹底分析
NPB史上に残る大記録、05年岩瀬&07年藤川との成績の違いは?
9月2日の楽天戦、ソフトバンクのサファテは9回に登板して先頭の島内に中前打を打たれたものの無失点に退け、サファテがNPBの最多セーブ記録「46」にならんだ。最近の出来から考えてほぼ確実とはみられていたが、NPB史上に残る大記録だ。
これまで2005年の中日・岩瀬仁紀、2007年の阪神・藤川球児が46セーブをマークしている。サファテは3人目、パ・リーグでは初めてだ。パの史上2位はサファテ自身が昨年記録した「43」。46セーブを記録した3人の記録を比較しよう。
○2005年 岩瀬仁紀(中)
60試合 1勝2敗46セーブ2ホールド
57回1/3 防御率1.88
○2007年 藤川球児(神)
71試合 5勝5敗46セーブ6ホールド
83回 防御率1.63
○2017年 サファテ(ソ)
57試合 2勝2敗46セーブ3ホールド
57回 防御率0.95
2007年の藤川は試合数、投球回数、ホールド数が多い。3人の中でサファテは防御率が1番良い。さらに投球内容を細かく見ると、3者の違いが見えてくる。
○岩瀬仁紀(中)
被打率.236、WHIP1.03、被本塁打0、K/BB 6.50
○藤川球児(神)
被打率.175、WHIP0.82、被本塁打2、K/BB 6.39
○サファテ(ソ)
被打率.162、WHIP0.70、被本塁打3、K/BB 10.00
被打率も、WHIP(1イニング当たりに安打、四球で出した走者数)も、K/BB(奪三振÷与四球)もサファテが3人の中でトップ。唯一、被本塁打は3本で最多だが、今年のサファテは本塁打でも打たない限り攻略できないと言い換えても良いかもしれない。