頼れるベテランの復帰 帰ってきたホークス五十嵐が秘める悔しさと決意

ソフトバンク・五十嵐亮太【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・五十嵐亮太【写真:荒川祐史】

内に秘める強い気持ち「休んだ分も投げたい」

 頼れるベテランが帰ってきた。ソフトバンクの五十嵐亮太投手が8日のロッテ戦(ZOZOマリン)で約2か月ぶりに1軍に復帰した。この日の試合前練習からチームに合流すると「自分がいない間にブルペンの負担も大きかったと思うし、楽天との厳しい戦いの中に入れなかったというのは正直悔しいですね。申し訳なさの方が割合としては大きいですね」と話した。

 今季は開幕から中継ぎ陣の一角として39試合に投げて6勝をマークしていたが、7月11日の楽天戦(ヤフオクD)で投球時に左太もも裏を肉離れして離脱。全治8~12週間との診断を受けたが、そこから驚異的な回復を見せた。8月19日のウエスタンリーグ・中日戦(タマスタ筑後で)で早々に実戦復帰。そこから同リーグ6試合7イニングに投げて1失点。「思ったよりも早く投げられましたし、2軍でも、もういいやってくらい投げたので、もう十分です」と状態を整えてきた。

「シーズンはまだ続きますし、クライマックス、その先も見据えながらやっていかなきゃいけないので、そういった意味では自分の役目をしっかり果たすという意欲がありますね。今まで休んだ分も投げたいなっていう気持ちは強いです」

 岩嵜の63試合を筆頭に、サファテが58試合、森が54試合と登板数がかさんでいるソフトバンクリリーフ陣にとって、38歳の右腕の復帰は心強い限りだ。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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