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「タイトルを獲れ」―井口資仁の人生を大きく変えた、ちょっとしたキッカケ

その後の人生を変えたのはちょっとしたキッカケだった。だから、ロッテの井口資仁内野手は実力があるのに結果を残せずに苦しむ選手を見ると若かりし頃の自分のように思え、なにかキッカケを与えられたらと手を差し伸べる。

ロッテ・井口資仁の引退試合ロゴ【写真提供:千葉ロッテマリーンズ】
ロッテ・井口資仁の引退試合ロゴ【写真提供:千葉ロッテマリーンズ】

「人生はちょっとしたキッカケで変わる」―井口の胸に突き刺さった助言

 その後の人生を変えたのはちょっとしたキッカケだった。だから、ロッテの井口資仁内野手は実力があるのに結果を残せずに苦しむ選手を見ると若かりし頃の自分のように思え、なにかキッカケを与えられたらと手を差し伸べる。

「人生はちょっとしたキッカケで変わる。オレもそうだった」

 ホークスで3度のリーグ優勝。メジャーで獲得したチャンピオンリングが2つ。帰国後はマリーンズを日本一に導いた男。誰もが背番号「6」が順風満帆な人生を送ってきたと思いがちだが、プロ入り間もない頃は苦しみながら自分のスタイルを模索する日々だった。

 あれはホークス時代の00年のオフ。シーズン中に左肩を手術。チームはリーグ優勝を達成しジャイアンツとの「ON対決」で盛り上がる中、井口は54試合の出場にとどまった。自分の打撃スタイルを見失い、迷い込んでしまった袋小路から抜け出す道がまったく見えない状態で、シーズンは終了。高知での秋季キャンプに突入した。そこで島田誠コーチから言葉をかけられた。

「同期の連中も活躍しているし、悔しいだろ。どうしたらいいと思う? 何でもいいからタイトルを獲ることだよ。お前の同期の連中もまだ誰も何もタイトルを獲っていない」

 今まで聞いたことのない助言だった。決して簡単な事ではないが、その檄は若かりし頃の井口の胸の奥に突き刺さった。目の前に立ち込めていた暗雲がスッと消えていくような感覚を感じた。では、何のタイトルを狙う。熟考した。様々な状況をふまえ目指すべき目標が徐々に浮かんできた。それが盗塁王のタイトルだった。

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