ソフトBが91勝目、工藤監督「勝つことは大事」も…摂津に「勝たせたかった」

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

7回に逆転許すも再逆転、則本攻略で「CSでどういう選手を使うか悩ましい材料が出た」

 ソフトバンクが、1965年の巨人以来となるシーズン91勝目を挙げた。24日の楽天戦(ヤフオクD)。4か月ぶりの先発となった攝津が6回まで楽天打線を無失点に抑える好投。7回に一度は逆転を許したものの、その裏に再度逆転して勝利した。

 球団としては福岡移転後最多勝利を更新し、優勝決定後初めての本拠地での白星に。工藤監督は「福岡の皆さん、おめでとうございます。勝つことは大事なこと。消化ゲームは作らないという中で、クライマックスに向けて28人どうやって選んでいくかというところになると思います。その中で今日は攝津くんが素晴らしいピッチングをしてくれた」と語った。

「勝たせてあげたかったというのが正直な気持ち。僕としても残念な気持ちがある」と指揮官。5月24日のロッテ戦(ヤフオクD)以来の先発となった右腕は素晴らしい投球を見せた。6回までわずか3安打に封じ、ゼロを並べていった。7回、先頭のペゲーロに四球、島内に左前安打を許したところで工藤監督は継投を決断。これが裏目に出た。

 2番手・森はウィーラー、岡島を抑えたものの、3番手・嘉弥真が茂木に逆転の3ランを許した。ここで攝津の入団から9年連続白星が消えた。その裏に打線が繋がって3点を奪い返し、再度逆転して勝利し、指揮官は「誰しも打たれようと思って投げているわけじゃない。抑えようと思って一生懸命投げているので、また次頑張ってもらえればと思う」と語った。

 打線はこの日、高田が則本から先制の2号ソロを放ち、7回2死一、三塁では福田が左中間を破る逆転の適時二塁打。ベンチを温めることも多い2人の活躍で、楽天のエースを攻略し、工藤監督は「クライマックスで対戦する可能性のある則本くん。どういう選手を使うか悩ましい材料が出たのかな」と、嬉しい悩みに笑顔が浮かんでいた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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