イチローが地元メディアに明かした2つの希望「最低でも50歳」現役&残留

マーリンズ・イチロー【写真:Getty Images】
マーリンズ・イチロー【写真:Getty Images】

「イチロー自身が来季南フロリダに戻ることを願っている」と伝える

 メジャーはレギュラーシーズン終了まで残り2試合。マーリンズのイチロー外野手は、シーズン代打安打数のメジャー記録(28安打)、歴代21位の米通算安打数(3081安打)に残り1本と、記録達成にダブル王手を掛けている。プレーオフ進出の望みが消えたマーリンズでは、主砲スタントンの60本塁打達成と、イチローの記録到達が、もっぱら注目の的だ。

 先日元ヤンキースのジーター氏を中心とする投資家グループへの球団売却が承認されたマーリンズでは、来季以降のチーム編成も大きな関心を呼んでいる。イチローは今季で契約が終了するが、来季は球団が選択権を持つ契約オプションがついており、球団が選択権を行使すれば年俸200万ドル(約2億2500万円)での残留が決まる。球団に与えられた期限は、ワールドシリーズ終了から4日後まで。新経営陣がどんな決断を下すのか興味深いが、イチロー自身はマイアミに残留希望だという。地元紙「マイアミ・ヘラルド」電子版が伝えている。

 10月には44歳を迎えるベテラン外野手は、地元記者の取材に対して、改めて50歳現役を宣言。だが、今回は少しトーンが変わり「最低でも50歳まで」現役を続けたい意向を明かしたという。また、マーリンズ残留希望について質問を受けると、通訳を介して「戻らない理由がない。間違いなく戻りたい場所ですね」と話し、来季もマイアミでのプレーを希望したそうだ。

 イチローを「驚嘆すべき人物」と敬愛するマッティングリー監督は、29日(日本時間30日)に正外野手のイエリッチに休養を与えたが、若手のムーアを先発させた。その理由は、記録達成が掛かるイチローを代打で起用するためだったという。イチローは「引退したら、残した数字と功績で評価されるもの」「ここにいるみんなが新記録を作りたいと思っているはず。僕たちはプロですから。何かを残したいと頑張っている。今、僕には何かを残すチャンスがある。素晴らしいチャンスだと思います」と通訳を介して話し、記録達成に意欲を見せたそうだ。

 今季前半戦は打率.220とスロースタートだったが、球宴後は打率.310と好成績で、28日(同29日)にはメジャー17年連続となる今季初盗塁も記録した。マッティングリー監督は44歳で来季を迎える背番号51について「もちろん、今年よりももっとプレーできると思う。私は外野3位置すべてで起用する。センターでも信頼できるし、どこを守らせても信頼できる」と太鼓判を押したという。

 残留を希望するイチローについて、新オーナーグループはどんな判断を下すのだろうか。

(Full-Count編集部)

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