田中将大、逆転勝利に「チームの力」 地区Sへ「次は貢献できるように」

シャンパンファイトで笑顔を見せるヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】
シャンパンファイトで笑顔を見せるヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】

先発セベリーノが初回KOも逆転「先発の難しさを改めて見た気がします」

 ヤンキースは3日(日本時間4日)、ワイルドカード(WC)ゲームでツインズに8-4で勝利した。2012年以来、5年ぶりの地区シリーズ進出が決定。昨季のリーグ覇者で、今年のリーグ最高勝率のインディアンスと対戦する。WCゲームではロースターから外れ、地区シリーズでの先発が予想されている田中将大投手は「次、貢献できるようにしたい」と誓った。

 一発勝負の大一番で先発の大役を任されたセベリーノが、初回2被弾で3失点。わずか1死しか奪えずにKOされた。「先発の難しさを改めて見た気がします」。2年前のワイルドカードゲームでは、5回2失点とゲームを作りながら、敗戦投手となった田中。本拠地で大ブーイングを浴びたセベリーノを気遣い、降板後には声もかけたという。

 ただ、チームはここから底力を見せる。2番手グリーンが後続を断つと、その裏にはグレゴリアスが同点3ラン。あっという間に試合を振り出しに戻した。さらに、ガードナーのソロ弾、バードのタイムリー、そして、レギュラーシーズンでMLBの新人最多記録を更新する52本塁打をマークしたアーロン・ジャッジ外野手の2ランも飛び出し、逆転勝利。3回1/3を3安打5奪三振1四球無失点と快投した3番手ロバートソン、4番手カーンリー、5番手チャプマンと、セベリーノの後を継いだ救援陣の働きも光った。

 会心の逆転勝利を見守った田中は「チームの力だと思います」と納得の表情。5日(同6日)に開幕する地区シリーズでは、いよいよ出番が来る。「もちろん、そこは意識するところではありますけど、ここ(WCゲーム)では僕は何もしていないので、(次は)チームに貢献できるように。このシリーズでは本当に何もしていない。ロースターにも入ってないので、次貢献できるように」。先発登板へ向けて「貢献」という言葉を2度繰り返した。

 リーグ最強チーム撃破へ、今季はレギュラーシーズンで苦しんできたエースが、真の力を見せつける。

(Full-Count編集部)

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