インディアンス敵将は田中将大の“幻惑”スプリット警戒「あれは巨大な武器」

ヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】
ヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】

地区シリーズ突破に王手を掛けたインディアンス、田中は崖っぷちマウンド

 8日(日本時間9日)に行われるア・リーグ地区シリーズ第3戦。ヤンキースの先発マウンドに上がる田中将大投手について、対戦相手となるインディアンスのフランコーナ監督は「あれは巨大な武器」とスプリットを十二分に警戒した。

 2連勝で敵地に乗り込んだフランコーナ監督は、7日(同8日)に行われた練習日の公式会見で口も滑らかに田中について語った。今季は調子のアップダウンが激しい日本人右腕だが、レギュラーシーズン最終登板では15奪三振を記録。この試合について敵将は「前回はアップだった。超アップ」と評価した上で、「今年は特に前半は少し不安定だったが、後半はかなり良くなっていたし、最後の登板は非常によかった」と警戒心を緩めなかった。

 何よりもフランコーナ監督が警戒したのが、田中の決め球、スプリットだ。「あれは巨大な武器」と称賛。特に「ストライクからボールになる球は一番打ちづらい球。彼は非常に上手く操ることができる」と、田中のストライクゾーン低めからボールに外れるスプリットについて語った。

 対策法は「失投を仕留めるか、低めは見逃すか」と言う。低めのスプリットには「手を出すなというのは簡単」だが、現実はそう上手くはいかない。「実際に打席に立つと、また別の話」と、手を出さずにいようと思いながらも、ストライクだと惑わされ、つい振ってしまう心理について触れた。

 田中は今季インディアンスとの対戦はなし。メジャー移籍以来4戦に投げているが、1勝2敗、防御率4.63とインディアンスに分がある。2連勝のインディアンスは、このまま田中にも畳みかけて地区シリーズ突破を決めるのか。あるいは、田中のスプリットに苦しむことになるのか。決戦の火蓋はまもなく切って落とされる。

(Full-Count編集部)

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