田中将大、崖っぷちの大一番で7回零封の快投 ヤンキース1点リードで降板

ピンチを連続三振で切り抜け雄叫びをあげるヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】
ピンチを連続三振で切り抜け雄叫びをあげるヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】

負けたら敗退の一戦で大仕事、ジャッジのホームランキャッチも飛び出す

 ヤンキースの田中将大投手は8日(日本時間9日)、インディアンスとの地区シリーズ第3戦に先発し、7回3安打無失点7奪三振1四球の快投でマウンドを降りた。ヤンキースは敵地で連敗し、負けたら敗退という崖っぷちの状況で田中がマウンドへ。序盤から相手先発カラスコとの投手戦となったが、ジャッジのホームランキャッチなども飛び出し、田中は得点を許さないまま降板。ヤンキースは7回にバードが先制のソロ弾を放ち、田中に勝利投手の権利がついた。

 田中は初回、先頭リンドーアを空振り三振、キプニスは三飛、ラミレスは空振り三振と3者凡退のスタート。2回は先頭ブルースをスプリットで空振り三振に仕留める。サンタナには直球をライト前に運ばれるも、ジャクソンはスプリットで三ゴロ併殺に打ち取った。

 その後も快投を続ける。3回は再び3者凡退。4回は1死からキプニスに右越え三塁打を浴びたが、ラミレス、ブルースはスプリットで連続空振り三振。田中はマウンド上で雄叫びを上げ、グラブを叩いた。

 5回は先頭サンタナを四球で出すも、ジャクソンは右飛に仕留めた後、ブラントリーをスライダーで二ゴロに打ち取る。味方打線も相手先発カラスコの前に沈黙する中、6回は先頭ペレスにレフト前ヒットを浴びる。ウルシェラは右飛に打ち取るも、リンドーアにはライトへの大飛球を許す。スタンドインかという打球をライトのジャッジが捕球。201センチの長身を生かした“ホームランキャッチ”で救うと、マウンド上の田中も脱帽で感謝した。

 その裏、ヤンキースは2死からジャッジの四球、サンチェスの中前打、グレゴリアスの四球で満塁のチャンスを作る。インディアンスはここで好投していたカラスコに代え、切り札の左腕ミラーを投入。カストロは遊飛に倒れ、ヤンキースは先制点を奪えなかった。

 7回は先頭ラミレスに10球粘られるも、遊ゴロ。ブルースを3球三振に仕留めると、サンタナは初球の95マイル(約153キロ)直球で右飛。この回も無失点に抑え、92球で降板となった。

 すると、ヤンキース打線がついにエースの快投に応える。その裏、先頭バードがライトへ豪快な先制ソロ弾。田中は勝ち投手の権利を持ち、役割をきっちりと果たして、チームメートに後を託した。

(Full-Count編集部)

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